アジア・新興国経済

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ASEANの貿易統計(3月号)~1月の輸出は電気電子機器の需要増加に春節の影響が加わり、2カ月連続の二桁増を記録

21年1月のASEAN主要6カ国の輸出(ドル建て、通関ベース)は前年同月比16.6%増(前月:同12.8%増)と上昇、2カ月連続の二桁増となった(図表1)。輸出の伸び率は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大と商品価格の下落、国内外で実施された活動制限措置の影響が昨年4月に本格化して急減したが、6月から経済活動の再開を反映して持ち直しの動きが続いている。足元では、新型コロナ感染対策によるテレワーク需要の増加を受けて電気・電子製品の出荷が順調に推移するなか、11月の商...

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韓国の新型コロナワクチン接種が加速化-接種開始13日目で累計接種者数が50万人を超える-

韓国の新型コロナワクチンの接種速度が速い。2月26日から新型コロナワクチンの接種を始めた韓国では、3月11日0時現在まで累計500,635人(アストラゼネカ487,704人、ファイザー12,931人)に対してワクチンの1次接種が行われた。2月17日から接種を始めた日本の累計接種者148,950人(3月10日現在)を大きく上回っている。韓国の新型コロナワクチンの接種者数(累積)を地域別にみると、京畿が106,542人で最も多く、次いでソウル(72,660人)、慶南(4...

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ブラジルGDP(2020年10-12月期)-前年同期比▲1.1%まで回復

3月2日、ブラジル地理統計院(IBGE)は国内総生産(GDP)を公表し、結果は以下の通りとなった。   【実質GDP成長率(2020年10-12月期)】 ・前年同期比伸び率(未季節調整値)は▲1.1%、市場予想1(同▲1.6%)より上振れ、前期(▲3.9%)からはマイナス幅を縮小した(図表1・2) ・前期比伸び率(季節調整値)は3.2%、予想(同2.8%)より上振れ、前期(同7.7%)から伸び率は減速した  1 bloomberg集計の...

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インド経済の見通し~制限緩和と感染改善を受けて3期ぶりのプラス成長、今後はワクチン普及につれて景気回復が安定的に(2020年度▲7.4%、2021年度+10.1%)

■要旨   インド経済は10-12月期の成長率が前年同期比+0.4%(7-9月期:同▲7.3%)となった。   10-12月期は活動制限の緩和による経済再開の進展や新型コロナウイルスの感染状況の改善に伴う消費者と企業のマインドの回復を受けて景気が持ち直し、実質GDPは3四半期ぶりにプラス成長に転じた。   経済の先行きは引き続き新型コロナの感染状況に左右されるが、ワクチンが普及するに従って対面型サービス業が持ち...

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タイ経済:20年10-12月期の成長率は前年同期比4.2%減~緩やかな持ち直しが続くも、今後は感染再拡大と活動制限措置の影響で回復ペースは鈍化へ

2020年10-12月期の実質GDP成長率は前年同期比4.2%減1(前期:同6.4%減)と4期連続のマイナス成長となったものの、マイナス幅が縮小したほか、Bloomberg調査の市場予想(同5.4%減)を上回る結果となった(図表1)。 なお、2020年通年の成長率は前年比6.1%減(2019年:同2.3%増)と急減した。これはアジア通貨危機後の1998年以来最大の減少幅である。 10-12月期の実質GDPを需要項目別に見ると、主に外需の大幅な落ち込みがマイナ...

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マレーシア経済:20年10-12月期の成長率は前年同期比▲3.4%~活動制限措置の強化で経済が再び縮小

2020年10-12月期の実質GDP成長率は前年同期比3.4%減1(前期:同2.7%減)と悪化して4期連続のマイナス成長となったほか、Bloomberg調査の市場予想(同3.1%減)を下回る結果となった。 なお、2020年通年の成長率は前年比5.6%減(2019年:同4.3%増)と急減した。これはアジア通貨危機後の1998年以来最大の減少幅である。 10-12月期の実質GDPを需要項目別に見ると、主に内需の悪化が成長率低下に繋がった(図表1)。 GDP...

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ASEANの貿易統計(2月号)~12月の輸出は電気電子製品が好調で二桁増に

20年12月のASEAN主要6カ国の輸出(ドル建て、通関ベース)は前年同月比12.7%増(前月:同4.3%増)と上昇、二桁増を記録した(図表1)。輸出の伸び率は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大と商品価格の下落、国内外で実施された活動制限措置の影響が昨年4月に本格化して急減したが、6月から経済活動の再開を反映して持ち直しの動きが続いている。足元では、新型コロナ感染対策によるテレワーク需要の増加を受けて電気・電子製品の出荷が順調に推移するなか、11月の商品市況の改...

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コロナで拡大した格差をどう解消する? 韓国次期大統領候補たちの提案

文在寅大統領の任期が1年4カ月しか残っていない現在、与党の次期大統領候補等を中心に、新型コロナウイルス感染症により発生した二極化の問題や格差を解消するための対策案が次々と発表されている。   次期大統領候補として、最近の世論調査で最も高い支持率を得ている李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事は、ベーシックインカムの考え方に基づいた「災難基本所得」を継続して推進している。彼は、京畿道の城南市長に在任していた2016年に、城南市に居住している満24歳(以下、2...

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【インドネシアGDP】10-12月期は前年同期比2.19%減~緩やかな持ち直し続くも、3期連続のマイナス成長に

インドネシアの2021年10-12月期の実質GDP成長率1は前年同期比(原系列)2.19%減(前期:同3.49%減)とマイナス幅が縮小したほか、市場予想2(同▲2.3%)を上回る結果となった。 なお、2020年通年の成長率は前年比2.07%減(2019年:同5.02%増)と急減した。通年のGDP縮小は1998年以来で初めてである。 10-12月期の実質GDPを需要項目別に見ると、主に内需の落ち込みがマイナス成長に繋がった(図表1)。 民間消費(対家計民...

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フィリピンGDP(10-12月期)-前年同期比8.3%減 4期連続のマイナス成長、内需回復に遅れ

2020年10-12月期の実質GDP成長率は前年同期比8.3%減1と、前期の同11.4%減から減少幅が縮小したものの、市場予想2(同7.9%減)を下回る結果となった(図表1)。 なお、2020 年通年の成長率は前年比9.5%減(2019年:同6.0%増)と急減し、昨年12 月に引き下げた政府の成長率予測(8.5%~9.5%)の下限に位置する結果となった。通年のGDP縮小は1998年以来初となる。 10-12月期の実質GDPを需要項目別に見ると、主に内需の低迷...