中国・アジア保険事情

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ベトナムの保険事業規制-生命保険契約規制

■要旨 ベトナムの保険会社は保険事業法で規制されている。保険会社の設立と運営開始にあたって免許が必要であること、保険会社の運営にあたっては十分な流動性を有すべきこと、保険代理店や仲立人、保険補助業務については十分な能力を有すべきこと(仲立人にはライセンスが必要)などが定められている。   保険事業法では日本の保険法に該当する条文がある。おおむね日本同様の規定があるが、たとえば個人保険では、被保険者同意を書面で取得するに加えて、保険契約者が保険利益...

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世界における中国生保市場(2020年)【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(48)

■要旨 新型コロナウイルスに翻弄された2020年、世界における中国生保市場は2位に躍進した。感染拡大期に消費全体が落ち込む中でも、医療保険を中心とした保険商品への需要が高かった点が奏功した。販売チャネルはオンラインの利用意向が高まるものの、代理人を通じたチャネルも支持されており、今後はオンラインとオフラインの相互利用が進むと考えられる。 ■目次 はじめに 1――中国の生保市場、世界第2位に。新型コロナを経て、首位の米国との差は縮小へ。 2――中...

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人口問題に揺れる中国-第3子出生容認へ【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(47)

■要旨   中国では10年ごとに国勢調査を行っている。その結果が5月に発表されたが、二人っ子政策以降への効果は見られず、国の財政、経済成長を支える現役世代が減少。少子高齢化の急速な進展が明らかになった。   また、出稼労働者のモニタリング調査では、これまで「メイド・イン・チャイナ」を支えた出稼労働者の総数が初めて減少していることが分かった。主力は30-40歳に変容し、平均年齢は41.4歳と高齢化。ただし、都市化の進展や都市での定...

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韓国の生命保険市場の現状-2019年と2020年のデータを中心に-

■要旨   韓国の保険研究院(KIRI)が2019年に実施したアンケート調査 の結果によると、2019年における生命保険の世帯加入率は80.9%で、2018年の85.9%に比べて5.0%ポイントも低下した。   2019年における生命保険の商品別世帯加入率は、疾病保障保険が61.0%で最も高く、実損填補型医療保険(33.3%)、死亡保険(19.9%)、災害傷害保険(15.5%)などの他の商品の加入率を大きく上回った。 &nb...

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中国インシュアテックの水滴、米IPO申請へ

■要旨 中国のインシュアテック企業、水滴(ウォータードロップ)は、4月16日、米国でのIPO(新規株式公開)申請に踏み切った。水滴は、ニューヨーク証券取引所への株式上場を目指している。 水滴の米IPOについては、中国の当局が難色を示しているという報道もあった。しかし、そもそも米国でのIPOには中国の当局の許可は必要ではない。 水滴は、アリババと双璧をなす、テンセントが支援をしている企業である。今回の目論見書では、IPO前の主な株主として、テンセント...

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ネット病院の急増(中国)-新型コロナの経験をどう活かすのか。

■要旨   2021年3月、中国においてインターネット病院が1100病院を超えたという。ネット病院の開設は、既存の病院に加えて、異業種からの参入も可能となっている。   ネット病院の普及の背景には、医療の地域格差の改善、診療の効率化を目指した国による促進と、新型コロナでのオンライン診療のプレゼンス向上がある。また、新型コロナの感染が落ち着いた後でも消費のオンライン化が定着したことも影響していると考えられる。   ...

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中国大手のP2P互助、相次いで閉鎖、進む業界再編

■要旨   中国において、P2P互助事業の閉鎖が相次いでいる。3月24日には「軽松互助」、次いで、26日には「水滴互助」も閉鎖を発表している。1月のフードデリバリー美団による「美団互助」の閉鎖以降、その連鎖が止まらない状態だ。 水滴互助は、会員規模から社会的な影響が大きく、救済措置をとった。会員が同意をすれば、引き続き水滴が取り扱う医療保険(保険期間1年、最高給付額50万元)に加入ができるというものだ。最初の1年の保険料は水滴側が負担す...

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「コロナワクチン保険」の出現(中国)

■要旨   世界で新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいる。中国はこれまで世界69カ国、2つの国際機関に提供、28カ国に輸出しているというが、国内の接種率はわずか3.6%だ。   中国疾病コントロールセンターは、国内におけるワクチン接種の対象者を更に広げ、接種率を今年の年末から来年半ばで70-80%まで引き上げる方針と発表した。中国においてワクチン接種は無償化されているものの、接種後の副反応による死亡や高度障害となった場合の...

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新型コロナから見る、中国保険会社の未来像

■要旨   新型コロナ以降、人々の疾病予防や健康リスクに対する意識、保険加入意識は高まったのは事実であるが、中国では医療保険を中心とする健康保険の需要はそれ以前より高い。   1人あたりの健康保険料の拠出額は直近4年で3倍の505元まで増加している。ただし、GDPに占める割合はわずか0.7%にとどまり、今後更なる需要の拡大が見込まれる。   新型コロナによって非接触の販売やサービス提供が求められる中、ネット保険...

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中国の生命保険市場(2019年版)基礎データ【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(46)

■要旨   2019年の中国生保市場は、2017年、2018年の市場の健全化を経て、成長が大幅に回復した。収入保険料は前年比13.8%増の3兆995億元で、日本円では約62兆円規模に相当する。中国の生保市場は直近5年間で2.4倍に拡大している。   生保市場における商品構成や販売チャネルも市場の健全化策を受けて、2018年とほぼ同様に推移している。商品としては有配当保険が全体の4割を占め、次いで無配当保険が3割を占めた。医療保険...