人口動態

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「男女減少格差、最高エリアは10.5倍」新型コロナ禍2年目上半期、人口の社会減はどこで起こったのか(下)―新型コロナ人口動態解説(11)

新型コロナ人口動態解説シリーズ(11)では、新型コロナ禍2年目となる2021年上半期の人口移動によって、人口を減少させている40のエリアについて「減少人口の男女格差」の視点から解説したい。 これまでの人口動態解説シリーズ10回において、繰り返し「社会純減(人口の転出超過)エリアでは、男性以上に女性が減少しているエリアがほとんどである」すなわち「社会純増(人口の転入超過)エリアでは、男性以上に女性が増加している」ことをお伝えしてきた。 緊急事態宣言やまん延...

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新型コロナ禍2年目上半期、人口の社会減はどこで起こったのか(上)―新型コロナ人口動態解説(10)

新型コロナ人口動態解説シリーズ(10)では、新型コロナ禍2年目となる2021年上半期の人口移動によって、人口を減少させているエリアについてレポートしたい。 コロナ禍が長期化する中で、出控えの機運が高まる中でも、やはり引っ越しによって「転入者数」<「転出者数」となり、人口減少している(社会減)エリアは40道府県となった。 40エリア全体では9万847人の移動による人口減少となった。うち男性の減少が3万8,321人、女性が5万2,526人となっており、男性の...

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2021年上半期・転入超過都道府県ランキング/神奈川県が社会純増トップエリアへ―新型コロナ人口動態解説(9)

新型コロナ人口動態解説シリーズ(9)では、新型コロナ禍2年目となる2021年上半期の人口移動による47都道府県の人口純増減の現状を解説したい。   当シリーズにおいて、コロナ禍1年目となる2020年において、1996年から続いてきた人口移動による東京一極集中が首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)集中へと変化しつつあることを解説してきた。この流れは2021年においても変わらず、そしてその中から、東京都に代わり新たな全国トップの人口集中エリアが登場す...

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人口動態データ解説-東京一極集中の「本当の姿」

■目次 はじめに -正しい数字の収集と解釈を 1―― 注目すべきは「転出・転入の差」 2―― 転入超過エリアは女性の定着力に強みを持つ 3―― 東京の吸引力なのか、地方の課題なのか 4―― 「転出・転入の差」は何歳で起こっているのか 5―― 一極集中年齢ゾーン人口のもつ注目すべき特徴 6―― ターゲットの誤解がないか施策の見直しを「若い人が東京に出て行ってしまって、地方の過疎と都市の過密が加速化している」   数年前、まだ小学生だった...

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2021年 1~4月転入超過都道府県ランキング/コロナ禍2年目の人口集中状況―新型コロナ人口動態解説(8)

新型コロナ人口動態解説シリーズ(8)では、2021年6月現在において判明している最新データをもとに、コロナ禍2年目となる2021年の人口移動の現状を解説したい。   住民基本台帳に反映される移動情報は、他の月に比べて毎年3月に大きく変化する。これは4月が進学・就職による新たな生活のスタート時期であることから、都道府県をまたぐような転居は前月の3月に済まされることが多いためとみられる。   2021年度も例年と同様に、1月、2月そして4月と...

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こどもの数が減り続けている-優(まさ)れる宝 子に及(し)かめやも

こどもの数が減り続けている。総務省統計局が5月に発表した「我が国のこどもの数-『こどもの日』にちなんで-」によると、日本の人口全体に占めるこどもの割合は歴史的な低水準となっている。長らく少子化が進んでいたところに、新型コロナウイルス感染症の拡大で、昨年以降、婚姻数や出生数が減少したことが輪をかけている。こどもの数の動向を探ってみよう。まず、15歳未満のこどもの数をみてみよう。こどもの数は、2021年4月1日時点で、前年より19万人少ない1493万人だった。1982年...

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2020年 20代前半女性転出超過ランキング/人口移動の「主役」はどう動いたか―新型コロナ人口動態解説(7)

新型コロナ人口動態解説シリーズにて繰り返しお伝えしてきたが、今や日本の都道府県間人口移動における主役は、統計上「20代前半女性」である。   新型コロナ禍の前の2019年までにおいて、東京一極集中の状況をみると、1995年に東京都は女性の転入超過となり、遅れて翌1996年、男性が転入超過に転じる。2008年までは男女ともほぼ同数で東京都への転入超過が続いたが、2009年以降、女性が男性を超えて転入超過するようになった。 地方創生関連2法が可決され...

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2020年 東京一極集中「増加人口年齢ゾーン分析」/圧倒的1位が示す人口集中の実態―新型コロナ人口動態解説(6)

新型コロナ感染拡大による人口動態の変化を解説するシリーズコラムの第6弾では、シリーズ第1弾の解説からお伝えしてきた「都道府県間人口移動によって各エリアに生じる人口増減のメインとなっている『ある年齢ゾーン』」について解説したい。   今回は、特に感染を回避して各エリアからの出控えが発生したコロナ禍においてもやはり転入超過数で第1位となった東京都にフォーカスし、「コロナ禍で東京都へ動いた人口の年齢プロファイリング」を行ってみたい。   202...

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2020年 都道府県人口移動「男女バランス・ランキング」/平均1.4倍の女性が転出超過という事実―新型コロナ人口動態解説(5)

新型コロナ感染拡大による人口動態の変化を解説するシリーズコラムの第5弾では、これまでにも当シリーズならびに過去のレポートで伝えてきた、 「いかにエリアに残っている女性の1人当たりの出生率を上げようとも、女性の人数自体が転出超過する状況を看過している状態では、赤ちゃんは増えるどころか減るばかりである」 という、少子化加速エリアで見落とされがちな視点について、さらに確認するデータを提供しておきたい。   2020年の人口動態について、転入超過エ...

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2020年大阪府/転入超過数は前年の1.7倍 転入超過貢献エリアはどこなのか?―新型コロナ人口動態解説(4)

新型コロナ感染拡大による人口動態の変化を解説するシリーズコラムの第4弾では、これまでの3回のコラムの内容についてメディアからのお問合せを頂いたもののうち、追加分析を行った結果、興味深い結果が得られたものの一部を紹介したい。   2020年の人口動態について、大阪府と東京都という東西の2大自治体における転入超過の実態を2019年と比較すると   「大阪府は2019年に比べて転入超過数が1.7倍に増加した。福岡県も増加している。それに対して東...