健康寿命 

経済レポート

介護が必要になったらどうする?

■要介護リスクをカバーする介護保険では在宅ケアなどのサービスが整備されています。 高齢化の進展に伴って高齢者の数が増加したことで、加齢に伴って要介護状態になるリスクが一般化しました。さらに1980年代以降、家族、中でも女性の介護負担が問題視されるようになり、その負担軽減が重視されるようになりました。 そこで、要介護状態となるリスクをカバーする社会保険制度として、2000年4月に介護保険制度が発足しました。介護保険の主な対象者は65歳以上の人で、40~64歳以...

高齢期に必要な医療は?-多くの関係者が連携する生活支援が重要に

■生活を支える医療が重要に どんなに元気な人でも、どんなに健康寿命を延伸しようとしても、加齢に伴って心身に不具合が生じます。しかも、高齢者の多くは複数の病気・疾患を持っているため、若い人と異なる医療が必要になります。 具体的には、若い人の場合、多くのケースで医療に期待される役割は早期の社会復帰であり、病気の治癒や治療が重視されます。しかし、高齢者の場合、複数の疾患や病気を持っているケースが多く、病気の治療だけでなく、病気をコントロールしつつ生活できるような療...

健康寿命の延伸とは-マイナス面への配慮も必要

人口の高齢化が進む中、「健康寿命」を伸ばす必要性が論じられている。健康寿命とは一般的に「医療・介護が必要のない状態」を指しており、平均寿命だけでは、高齢者の生活・健康状態や生活の質(QOL)を把握しにくいため、こうした指標が用いられるようになった。   しかし、健康寿命の延伸政策には様々な批判も付きまとう。本稿では、健康寿命の延伸が注目される背景を探るとともに、そのマイナス面も指摘する。健康寿命には様々な定義、計算方法が存在するが、政府が公表している定...

生きがいとは?その効果とは?

■“生きがい”の概念は多様 一般に“生きがい”とは、「生きるはりあい」、あるいは「しあわせを感じるもの」、「生きる価値や経験を実現できるもの」と考えられています1。ただ、概念は非常に曖昧で必ずしも定見が定まっているとは言えません。国際的に見ても日本独自の概念と言えます。この言葉が頻繁に使われるようになったのは、日本が経済的な豊かさを達成した20世紀後半からで2、これまで様々な識者から次のような捉え方等が述べられていま...

フレイル、オーラル・フレイルとは?

■中年期をすぎたら“フレイル”予防が大事! 健康を維持していくために大事なことは様々あります。食事(栄養)や運動に気をつけて、生活習慣病にならないようにする、いわゆる“メタボ(メタボリックシンドローム)”にならないように気をつけることは代表的なことでしょう。これには、若いときから多くの人が心がけていることかと思います。しかし、長い人生を元気なまま自分らしく自立して暮らし続けていくには、もう一つ大事なことがあります。そ...

認知症とは何か?

■認知症は病気ではなく、症状です。認知症には病因があります。 結論を先取りすると、認知症は「病気」ではありません。介護保険法は認知症について、「脳血管疾患、アルツハイマー病その他の要因に基づく脳の器質的な変化により、日常生活に支障が生じる程度にまで記憶機能及びその他の認知機能が低下した状態」と定義しています。つまり、アルツハイマー病など認知症を生み出す病因があり、記憶機能が下がったり、時間・場所の認知機能が低下したりすることで、日常生活に影響が出る状態を認知症と定...