資産運用

経済レポート

株式インデックス投資、何が良いか-先進国株、新興国株、米国株と日本株、どれを選ぶ?

資産形成は自助努力が求められる流れになってきた。2019年6月に、金融庁の金融審議会で報告された「老後資金の2,000万問題」が世間で大きな物議を醸した。   資産形成の手段には預貯金、債券、株式、投資信託、不動産などがある。しかし、現状、預貯金は安全性が高いが、低金利環境で収益性はゼロに近い。個人向け国債も元本割れリスクがないものの、低金利で収益性が低い。一方で、株式は価格変動リスクがあるが、収益性が高く、分散や長期投資等でリスクを抑制することもでき...

経済レポート

コロナ禍を経て拡大が続くサードプレイスオフィス市場-利用ニーズの高まる郊外エリアは新規開設の余地が残る

新型コロナウィルス感染拡大後、通勤時間の削減や、執務環境が整っておらず自宅でのテレワークが困難等の理由から、自宅から近い「レンタルオフィス*1」や「シェアオフィス*2」、「コワーキングスペース*3」等のサードプレイスオフィスを利用する人が増えている。   こうした背景を踏まえ、不動産業以外の他業種から、サードプレイスオフィス事業への新規参入が相次いでいる。2019年に「東京電力」が、2020年に紳士服販売の「青山商事」、2021年に情報サービス業の「サ...

経済レポート

SDGs債への取組みに際して~様々なラベルの意義などを考える~

■要旨 ESGやSDGsといった概念を前面に持って来た債券の募集が増えている。世界的には、発行体は国、地方公共団体、金融機関、民間企業など様々である。SDGs債という概念に含まれる様々なラベルの債券を整理するとともに、投資家の投資する意義、発行体の募集する意義といったものを考えてみたい。国際的な原則やガイドラインも作成されているが、まずは、発行体が適切に運営し情報開示を行うことが重要であろう。また、投資家も貼られたラベルのみで飛びつくのではなく、十分に投資する...

経済レポート

つみたてNISAの上限引き上げは必要か~現行の年間40万円で十分?それとも足りない?~

つみたてNISA(少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度)に関しては以前から年間40万円の買付額の上限では少ない、せめて12で割り切れる金額にしてほしいとの要望があった。特に、この秋に岸田新首相が金融所得課税強化を掲げた際に、つみたてNISAの拡充も期待した方も多かったかもしれない。そんな上限引き上げを望む声とは裏腹に、現在のつみたてNISAの利用状況からは年間の買付額の引き上げは必要ないようにも見えるが、果たしてそうなのだろうか。 つみたて...

経済レポート

ESGに関する国際的な枠組み(イニシアチブ)を学ぼう

■要旨 社会課題への取組みを推進するために、様々なESGに関するイニシアチブの策定が国際的に進められている。PRIをはじめとした様々なイニシアチブのもとで各国の機関投資家が連携していくことが、国際的な社会課題への取組みを進める原動力となっている。しかし、現状ではESGに関するイニシアチブは欧米を中心に策定されており、後発となっている日本は十分にプレゼンスを発揮できていない。ESGに関するイニシアチブの影響力が国際的に強まる中、日本の企業や投資家も国際的なイニシ...

経済レポート

ESGへの取り組みから期待される効果

ESG投資が拡大する中、ESGに取り組むことにより得られる効果に関する関心が高まっている。これまでに行われた膨大な先行研究ではESGへの取り組みと企業パフォーマンスとの間にプラスの関係があることを示唆するものが多いがファイナンス分野の研究では懐疑的な見方も残っている。そこで我々は日本企業がどのような効果を期待してESGに取り組んでいるのかを直接アンケート調査により調べることにした。以下では本調査のポイントについて紹介する1。   1 本内容の詳細に...

経済レポート

活用が広がるESG指数を学ぼう

■要旨 ESG投資が拡大する中で、ESGを考慮しつつ、幅広い対象に投資する運用やそうした運用のパフォーマンスを測定するための指標としてESG指数の重要性が増している。GPIFをはじめとした内外の機関投資家はESG指数を活用した運用の導入を進めており、ESG指数に基づく運用資産が増加している。ESG指数の整備や評価手法の改善といった課題を解決し、ESG投資への活用が進むことを期待したい。 ■目次 1――運用への導入が広がるESG指数 2――代表的な...

経済レポート

ESG投資の実際の手法を学ぼう-代表的なESG投資手法とその特徴

環境・社会・ガバナンス(企業統治)を考 慮するESG投資が世界的に拡大している。 近年では、再生可能エネルギーや電気自動車(Electric Vehicle :EV)の開発と普及といった「脱炭素」が重点政策として掲げられている。また、日常生活の中でもレジ袋が有料化されるなど環境問題を身近な問題として感じる機会も増えているのではないだろうか。 個人投資家の間でもESG投資への関心が集まっており、ESG投資をうたった投資信託に資金が流入している。2020年7...

経済レポート

グリーンボンドとは?-要は環境問題に対する共通認識

■要旨   グリーンボンドとは、資金使途が環境問題の解決に貢献する事業であるグリーンプロジェクトに限定される債券のことである。しかし、時、地域、業界によって重要な環境問題やその解決策が異なる可能性が有るため、グリーンプロジェクトの範囲を限定することは困難である。   グリーンボンドの発行体には、透明性が高く、正確でかつ完全な情報開示が求められる。グリーンボンド市場の健全性維持には、投資家が個々のグリーンボンドの特性を正しく理解す...

経済レポート

コストの二極化が進む投信市場

2021年に入り米国の金融緩和の出口戦略や米長期金利の動向が注目されているが、投資環境自体は外国株式を中心に2020年から引き続き良好な状況が続いている。国内株式は4月以降、やや上値の重い展開が続いているが、米国株式の主要指数が6月に史上最高値を更新するなど、外国株式は概ね堅調に推移している。さらに、国内外のREITも2020年は株式と比べて出遅れていたが、2021年は大きく上昇している。 そのような投資環境の中、2021年上半期(1月から6月)の国内での追加...