金融政策

経済レポート

日銀短観(9月調査)予測~大企業製造業の業況判断DIは3ポイント上昇の17と予想、非製造業は低迷が続く見込み

■要旨   9月短観では、海外経済回復に伴う堅調な輸出や設備投資需要の回復を受けて大企業製造業の景況感が堅調を維持するものの、原材料価格の高騰や半導体等部品不足の深刻化が抑制要因となり、改善ペースは大きく鈍化すると予想する。非製造業では原材料価格高騰に加えて緊急事態宣言の延長・拡大が重荷となり、景況感の低迷が続くと見込む。飲食・宿泊など対面サービス需要の低迷が続いたことで、業種間の大幅な格差も存続しそうだ。   先行きの景況感は...

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世界各国の金融政策・市場動向(2021年8月)-金融政策正常化の動きが進む

8月に各国1で実施された金融政策および、株価・為替の動きは以下の通り。   【金融政策】 【株価・対ドル為替レートの動き】 ・株価は月中に下落する局面も見られたが、月末にかけて上昇した(図表1)。 ・為替レートはドル高傾向が持続した(図表2)。  1 本稿では金融政策はG20について確認する。また、株価・為替についてはMSCI ACWIの指数を構成する50か国・地域について確認する。中国と記載した場合は中国本土を指し香港は除く...

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世界各国の金融政策・市場動向(2021年7月)-中国では規制強化で株価が大幅下落

7月に世界各国1で実施された金融政策および、株価・為替の動きは以下の通り。   【金融政策】 【株価・対ドル為替レートの動き】 ・株価は先進国では上昇したが、新興国では中国で大幅に下落した(図表1)。 ・為替レートはドル高傾向が持続した(図表2)。  1 本稿では金融政策はG20について確認する。また、株価・為替についてはMSCI ACWIの指数を構成する50か国・地域について確認する。中国と記載した場合は中国本土を指し香...

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世界各国の金融政策・市場動向(2021年6月)-金融政策の引き締めの動きが広がる

6月に世界各国1で実施された金融政策および、株価・為替の動きは以下の通り。   【金融政策】 【株価・対ドル為替レートの動き】 ・株価は米金融政策の引き締めを警戒し中旬に下落したものの、下旬にかけて回復した(図表1)。 ・為替レートはドル高にシフトした(図表2)。  1 本稿では金融政策はG20について確認する。また、株価・為替についてはMSCI ACWIの指数を構成する50か国・地域について確認する。中国と記載した場合は...

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日銀短観(6月調査)~製造業の景況感は大幅改善の一方、非製造業は伸び悩み、先行きの見方は総じて慎重

■要旨   6月短観では、海外経済回復に伴う輸出の増加や円安基調の継続などを受けて、注目度の高い大企業製造業の業況判断DIが14と9ポイント上昇し、景況感の順調な回復が続いていることが確認された。一方、インバウンド需要が消滅したままで外需を取り込めないばかりか、3度目の緊急事態宣言発令が重荷となった大企業非製造業の業況判断DIは1と2ポイントの上昇に留まった。製造業と非製造業の格差がさらに鮮明になっている。   先行きの景況感は...

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日銀短観(6月調査)予測~大企業製造業の業況判断DIは9ポイント上昇の14と予想、非製造業との格差は拡大へ

■要旨   6月短観では、大企業製造業で景況感の順調な回復が続いていることが確認されると予想する。海外経済回復に伴う輸出の増加や円安基調の継続が追い風になる。一方、非製造業では、社会のオンライン化に伴う情報通信サービス需要増加や、製造業からの物流・法人向けサービス需要増加などが追い風になるものの、3度目の緊急事態宣言発令による対面サービス需要の低迷等を受けて、景況感が伸び悩むと予想。製造業・非製造業間の景況感格差がさらに拡大することになりそうだ。...

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経済安全保障の視点で見る「中央銀行デジタル通貨(CBDC)」

昨年来、中央銀行が発行する法定デジタル通貨(Central Bank Digital Currency、以下CBDC)に政治的な関心が集まっている。日本でも昨年、政府の財政・経済政策の基本方針を記す「骨太の方針」に、CBDCに関する内容が初めて盛り込まれた。背景にあるのは、経済安全保障の考え方だ。 経済安全保障は、一般的に「経済」と「安全保障」が交差する領域の問題として捉えられる。概念的には、自然災害や感染症対策、他国への対抗策など、多様な意味合いで使用される...

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日銀短観(3月調査)~景況感は製造業で大きく改善したが、業種間格差が鮮明に、先行きは慎重な見方が根強い

■要旨   3月短観では、大企業製造業で前回に続いて大幅な景況感の改善が示された。景気回復が続く中国向けをはじめとする輸出の増加や、耐久財などでの巣ごもり需要の拡大、円高の是正等が追い風となった。一方、非製造業では、「Go To トラベル」の停止や緊急事態宣言の再発令に伴う対面サービス需要の落ち込みを受けて景況感が伸び悩んだ。資源価格上昇に伴うコスト増加圧力も重荷になっている。この結果、製造業のDIが新型コロナ流行前の水準を回復したのに対して非製...

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日銀短観(3月調査)予測~大企業製造業の業況判断DIは11ポイント上昇の1と予想、非製造業との格差が鮮明に

■要旨   3月短観では、大企業製造業で前回に続いて景況感の大幅な回復が示されると予想する。中国向けをはじめとする輸出の増加や巣ごもり需要の拡大、円高の是正が追い風になる。一方、非製造業では「Go To トラベル」の停止や緊急事態宣言再発令に伴う対面サービス需要の落ち込み、原材料費の増加を受けて、景況感が弱含むと予想。景況感の動向に関して、製造業と非製造業の格差が鮮明になりそうだ。   先行きの景況感は総じて改善が示されると予想...

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日銀はETF買入を減らすか~「政策点検」の先を読む~

■要旨 日銀は3月19日に「より効果的で持続的な金融緩和を実施していくための点検」の結果を公表予定だ。株式市場では「日銀が株価を下支えしてくれる」という認識が定着した一方、株価上昇を受けて「ETFの買い入れを続ける必要があるのか」という声も増えた。   市場の関心は「年間買入枠の取り扱い」に集中しているが、点検のカギが「持続的」であることから、他にも日銀が打ち出す可能性が考えられる。   ◆ポイント   日銀への...